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天皇を方便に使うな

マスコミやお先棒担ぎの見識者と呼ばれる連中も一般的反応も、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見で、1ヶ月ルールを無視し設定させたことは「けしからん」と言う流れのようです。敢えて、その流れに棹さしてみます。

今回「天皇の会見」のことで、私には幾つか分からないことがあります。
第1には、1ヶ月ルールは誰が作ったルールなのか
根拠も責任の所在も分からないルールが、国民の代表たる内閣の上に位置するのでしょうか。極論すれば、宮内庁は内閣の上位機関なのかと勘違いしをてしまいそうです。

第2には、天皇の健康管理に1ヶ月ルールはどう効果があるのか
1ヶ月前にスケジュールを固定することで、体調管理ができるという理由は思いつきません。天皇陛下の体調を方便に、単に迅速果敢な仕事を嫌う宮内庁職員の無能さと怠慢さだけが思い浮かびます。天皇陛下の健康を誠に気遣うのであれば、他に効果的な方法を幾つも考え付くはずです。企業の秘書が社長のスケジュールを1ヶ月先にしか取らないようなことをしていて仕事になりますかね。

第3に、「天皇の政治利用」は避けるべきなのか
これが最も疑問な点ですが、そもそも「政治利用」とは何を言うのでしょうか。
憲法の第1章4条に「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」とありますので、これに反すると言うことなのでしょう。
問題はここに言う「国事」と「国政」の区分です。平たく言えば「国のまつりごとを決める事に関与するな」、「国のまつりごとのイベント(行事)で、形の上だけの主催者であれ」と言うことでしょう。
石破茂氏(http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-f538.html)を始め自民党議員や一部の民主党議員にとっては、どうやら外国の要人との会見は、1ヶ月以上前にスケジュールされれば「国事」で、それ以降は「国政」ということのようです。今回の習副主席の会見スケジュールが1ヶ月以上前に決まっていれば、こういった馬鹿げた話しにはならなかったことは明白ですので、確かにそういうことになります。

しかし、少し身を引いて眺めてみると、「国事」を司ることは、その前提に「国政」があるはずですから、それは否応なく政治と関与してきます。天皇陛下は国、国民のために外国要人などとお会いになる「国事」をこなされているのですから、それは当然として「まつりごと」です。そもそも、天皇が国事を司る限り政治に関わらざるを得ない事になります。

[目]

憲法条文の鍵は天皇は国政を「決める事に自らの意志で関与するな」ということに尽きるはずです。民主的に決められた国政を推進するために「積極的に関与すること」を否定しているとは読み取れません。今上天皇にせよ、昭和天皇にせよ日本の皇室の資質と品格の良さは世界に類を見ません。マスコミ人など言うに及ばず粗方の政治家や官僚、経済人より、よほど安心して政治に関与して頂けるとすら思っています。

今回、天皇の名の下に第二次大戦に巻き込まれた、一面では被害国とも言える中国政府や習副主席が、何故に天皇との会見を望んだのか、その事をしっかりと考えれば、自ずから天皇陛下に果たして頂くべき役割が見えてくると思います。同時に、今回の宮内庁(と言うよりも羽毛田長官)やマスコミ、自民党議員諸氏の愚かさも見えてきます。

何にもまして、羽毛田長官が天皇陛下のためと称し、自分たちの保身や権威付けのための方便に使う欺瞞に満ちた愚かな言動が許せません。
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コメント 4

townsrus

確かに天皇を盾にして非難するのは反論を許さない卑怯者と言えますな♪
by townsrus (2009-12-16 07:32) 

annan

昨年でしたか、陛下が愛子さまとの交流についてご発言された後の、宮内庁長官の記者会見の際にも感じましたが、どうも羽毛田長官は、目立ちたがりと権力志向が強いように感じています。宮内庁長官という役職には、どう見ても不向きでしょう。感心する人材のいない厚生省出身だったと思いますので、あんな程度かも知れません。
by annan (2009-12-16 19:38) 

townsrus

国民に選ばれたわけでもない一公務員が、天皇の威を借り、権力者のように振舞うのは非難されるべきでしょう。小沢氏の怒りも理解できます♪
by townsrus (2009-12-18 02:46) 

annan

官僚はいろいろな形で、あちこちに蔓延っているようです。
民主連立政権で少し綺麗にできるとよいです。

by annan (2009-12-20 07:51) 

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